お金とは信用の証でもある
こんにちは、池田大輔です。
前回、お金とはエネルギーが具現化したものであることを論じました。
今回は、さらにお金とは信用の証でもあることを伝えたいと思います。
経済学では「信用創造」という学問用語が使われます。
経済学でいう信用創造とは、難しい言葉を使っていますが、意味は簡単です。
日銀がお金を印刷することです。
お金が信用だとすると、印刷することによって、確かに信用を創造しています。 では、なぜお金=信用になるのでしょうか。 わかりやすく説明すると、不審人物でも、お金を持っていると信用されます。例えば、あなたがりんご売りの商売をしているとします。
あなたの店に、かつて一緒に汗を流した部活の親友が来店したとします。
あなたは、昔話に花が咲き、別れ際にりんごをお土産に持たせるでしょう。
もちろん、お代は受け取るつもりはなく、あげたいから渡しました。
次に、見ず知らずの人が来店しました。
その人は、「りんごを一つ売ってください。ただ、お金がないから、代わりに肩叩きをします。」と言ってきました。
あなたならどうしますか?
おそらく、遠慮する方が多いのではないでしょうか。
どこの馬の骨かもわからない人には警戒してしまうものです。
この方がお金を持っていたら、安心して売ることができます。
つまり、お金とは信用の証なのです。
これは、所得にも同じことが言えます。
まず、人が働くことによって労働という商品がうまれます。
この商品は、人がカロリーを消費し、エネルギーを使って生産されます。
そして、きちんと働いたことを信用してもらった証として、給与が支払われます。
つまり、お金とはエネルギーの塊と同時に信用の証でもあるのです。